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「星の子守歌」制作話

  • 1月16日
  • 読了時間: 8分

※本記事には「オリオンは海に溶け」、「星の子守歌」のネタバレが含まれます!


こんばんは! いや、もうこんばんは!とかいう時間帯ではない。そもそも人に会うような時間ですらないし... まあブログなんていつ見てもいいのが長所なんですから、だったら執筆だって自由にやっていいだろ!ということでね、暴論。

ついさっきまでパソコンが壊れてブログも更新できない予定だったんですが、身内のGod's Handにより、何事もなかったかのように動きました。何だったんだ一体。

そういうことでパソコンが壊れないうちに制作話をします! いえい!


端緒

お布団でぬくぬくのまま遊べるゲームが欲しかったからです!!!!!!

実は年明け早々、ただすノベルメーカーなるものを知り、それに興味を惹かれたのがきっかけでした。なんとそのゲームエンジンはスマホでゲームが編集できるらしい。お布団ぬくぬくのまま、ゲームが作れるってコト?!と飛びついたはいいものの、最終的に凝り性を発揮し、布団を抜け出していつも通り、ティラノスクリプトに打ち込みました。

また去年7月ごろ、大学の宇宙物理学の講演に参加させていただいたのも理由の一つです。私は数学ができないタイプの文系なので、何も講壇に立ったわけではなく、単なる聴衆です。ただ昔から宇宙関係の話題に身近だったのもあり、有難く拝聴しました。実はそこで聞いた話が「花火になれない星と」の元ネタにもなっています(XRISMとブラックホール研究)。

で、その時、宇宙の晴れ上がりと水素原子の関係を聞き(星は内部で核融合し、原子を作り出すことでエネルギーを得る)、狩野星にとってきっと魂って原子みたいなものなんだろうな~という感想を抱いていました。今思えば、何を聞いていたんだ全くとしか言いようがない感想ですが、何となく胸に残り続けており...... で、何を書こうかなと考えた時に偶然それを思い出したため、物語の核とした次第です。


ストーリーについて

ここ最近、恋愛以外の何でもない、その場に居合わせただけの関係も素敵だな、書きたいなと思っており、今回は恋愛要素なしで書きました。グロテスク要素やホラー、バッドエンドなどは書くのが苦手で(元気な時しか書けない)、自分のコンディションの面でも短期制作適さなかったため、穏やか話で行かせてもらってます。

これは狩野星の項でも話そうと思ってますが、物語のコアとして「宇宙の音楽」、サブとして「可能性と確率」、「昔話と時間、嘘」に焦点を当てました。前者においては「無限の猿」定理を、後者には「光の速度と時間」をモチーフに取り上げています。


各要素について

で、宇宙の音楽ってなんやねん。ご説明します。

「宇宙の音楽」は元々古代ギリシャの俗説で、何でも天体は運行の際に、各々の音程を奏で、その調和によって宇宙は成り立っているのだとか。その音楽は人間には聞こえず、人間はその宇宙の調和を模倣するように音楽を奏でるらしい。美しい言説ですよね。紐解けばガチガチの数学で泣いちゃいそうなんですけど。

で、これがプラトンからローマ、西欧中世へと受け継がれ、宇宙の音楽が天体の調和(つまり天動説に立脚した神の秩序)と融合し、そんなこんなで天国の音楽になっちゃったらしい。シェイクスピアの『ヴェニスの商人』でも取り上げられ、なんなら天文学者で超有名なケプラーですら、「火星はテノール」とか言ってたので割かし人気の言説だったみたいです。

実際の宇宙では調和だの音程だのは全くないんですが、にしても綺麗な伝説だな~と思っており、今回のネタにさせてもらいました。

「無限の猿」定理はwikiとかにかなり分かりやすく説明されてますが、どんだけ有り得なさそうな確率でもずっと繰り返したら「ほとんど確実に」起こるよねって話です。作中では最初、逆の意味で使ってます。これは人間の直感ではそう思えるだけで、数学はむしろその可能性を保証するんだよっていう... ずっとコインの表が出るなんて有り得ないかもしれないけど、でも長い時間を書ければそれが可能であり、時間が可能性を証明する。ロマンがありますよね~ 

個人的にはゼロじゃないけど限りなくゼロに近い確率を叩きだす胆力、気概を示すという意味でもこの話がお気に入りです。猿に無理をさせるな。

後者の「光の速度と時間」は高校地学とかで教わるやつです。何光年って単位は距離であり、ここに光が届くまでにこんだけ時間がかかるよ~そんなに遠いんだね~みたいな。だから今見てる星は何年も前の光であり、もうそこには存在しない光かもしれないという。

こう見てると数学とか物理とか割と親しみやすいですよね~ 数字さえなければね、いいんだけどね...


狩野星について

前項で可能性の話をしたのですが、なんでこれをネタにしたかというと謎の高校生たる彼の名前からストーリーの着想を得たからです。

以前、フォロワーさんに狩野星ってなんて呼ぶんだろうな(超訳)と言っていただけたのですが、実は呼び方決まってません!!!!

いや、断じて面倒くさいからとかではなく、そもそも彼、戸籍がないので... 戸籍がないことを理由にいろんな呼び方ができるような名前を考えました。

一つは「かりのほし」、これは彼がオリオン座に由来することから名付けました。

二つ目は「かのうせい」、一つ目の読みかたを考えた時に可能性って読めんじゃん!と気づき、これも入れてます。今回の話はここから発想を広げました。

最後が「かのうほし」、「かの星」と引っ掛けてます。「あの星だよ、ほら何だっけ、えっと」みたいな感じ。有名で眩しいのに、何故か思い出せないような掴みどころのなさを演出しました。ちなみに私はこっちで呼んでいます。天体としての星と、彼という意味での星をかけて話を進めることができるため... ドラマティックアイロニーみたいな。

と一応、作者はこんな意味を込めてるよ~という話ですが、正解はありません! 狩野星をどう呼んでいただいても大丈夫、というか嬉しいです! 正解のなさが彼の得体の知れなさというか、存在の曖昧さを示すため......

そんな彼ですが、「オリオン」では人気者設定だったにも拘わらず、彼と「私」の間でのみ話が進むため、その設定があまり活かせておらず。昔、友人から「モブからみた狩野星の儚さ」に萌えてたのもあり、今回は通りすがり、一期一会の関係を書かせてもらいました。全然一期一会ではないけど、4回も会ってるけど。でも通りすがりの人でも平気で話しかけて、平気で変な話をするくせに、時折、話の余白がやけにデカいところを見ると狩野星ってまじで人を魅了させる高校生男子だな~と勝手に解釈が深まりました。


制作日記

4日で作りました。一日目の時点でシナリオが半分出来上がっており、そこからダッシュでUIを作る。

前述の通り、スマホで出来るゲームが欲しかったので今回は縦長のゲーム画面にしました。そうなるとUIを自分で作ったほうが早いため、オリオンで使った自前の背景写真をクリスタで水晶加工し、良い感じのサイズに変更。メッセージ欄が決まったのでそのまま狩野星の立ち絵を書き、1日目終了。

2日目、起きたら11時。ダッシュでコンフィグ画面を作るも、画像差し替えでは終わらず、システムをいじりました。スクリプトを触ってはいますが、そっちの方が自由度が高いからであって、何もコードが読めるわけではないので、システム改造で2時間。その後ご飯を食べたら一気に眠気が来たので、お昼寝したら18時。これまたダッシュでシナリオを書き、飽きたのでロゴ作成。affinity2と例のごとく喧嘩し、結局クリスタに泣きつく。2日目終了。

翌日、先生から連絡があり、次の日に卒論添削をするから諸々用意するようにと言われ、レジュメ作成。その後、シナリオを完成させてちょっと推敲。3日目終わり。

最終日、時間まで再度シナリオの推敲と変数管理、BGM組み込み。基本、エディタにベタ打ちでシナリオ書きながら、その場でスクリプトを組み込むため、一瞬で終わりました。が、バックログやセーブのことを思い出し、デザインを画面に合わせるためCSSをいじる。そうこうしているうちに添削で3時間取られ、テストプレイして出す!おわり!

怒涛でしたね... とかいってテストプレイしたくせに確認不足でえらいことになっており、アプデする羽目になりました。焦ってるわけじゃなかったんですが、落ち着きが足りないね。もうちょっと気を付けます!


作ってみて

お布団でぬくぬくのままゲームできるってサイコ~! 

寒いですからね、いつも以上にベッドでくねくねしてしまう時期だからこそ、こういうゲームもいいんじゃないかなと思います。

ちなみに、今回はスマホで遊ぶことを主眼に作ったので、実はホーム画面に追加すると狩野星のもちもち生首がアイコンとして表示されます! そっちは髪飾りアリ狩野星なのですが、特に意味はありません... 自分でもかわいいなと思ってるのでご興味がある方はぜひ!

あと既存作品の二次創作?スピンオフ?として今回は作りましたが、前作と今作の主人公は一緒ではないように書きました。あくまで書き手、作中の話であって、読者の方に全委ねするつもりです。再会してもいいし、再会しなくても良いから... 別れた後、お互いがどうなったか分からない、だからこそ思いを馳せられる余白があるのが「通りすがりの2人」の良いところだと思いますので...

やっぱり弾丸ゲ制、楽しいですね。モブとネームドキャラの関係性を書けたのも個人的にはすごくいい経験になりました。英雄と一般人みたいな関係が好きなので、何となく物語の語り手と聞き手の関係に似ているから。実はかみかたを作り終わった後、こんな感じで二次創作ゲームを作りたいなと考えており、今回こんな感じの突貫工事をして、よりかみかた完成させたいなの気持ちです。だってさ~話したいよ~ガラテアの旅の話をさ~

管を巻いていたら3時! 有り得ない。そろそろ寝ます、それでは~!

Yatsuka7

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