top of page

読書ネッキ

  • lepidos1989
  • 12月11日
  • 読了時間: 5分

こんばんは! 冬だ~~~~! 今日は珍しく曇りだったのでちょっとテンションが低いかと思いきや、美味しいお茶を買ってもらったのでめちゃくちゃ元気です! 皆さまはいかがお過ごしですか? 場所によっては寒さも厳しいようなので、是非美味しいもの食べて乗り切りましょうね。

進捗は例の如く全くありませんが、書きたくなったので好き勝手書いてみようと思います。ということは超雑記! 


最近のこと

先述の通り、進捗は全くありません。そう、卒論のせいでね! でも相変わらず創作意欲は高いままなのでシナリオ書きたくて仕方ないよ~ それを発散するために落書きしていると、結局卒論が進まず一日が終わるっていう。数が多いのでこっちでは上げませんが、良かったらDoodleページを覗いてみてくださいね! 

とはいっても卒論しかやることがないわけではなく、私生活も結構充実しています。この前なんてうっかり定期券を落としてしまいました。わはは。しかも普段通らない道で。

そんなわけで、もしかしたら道に慣れてなくてちゃんと探せてないだけかも......と来た道を戻っていると某童話モチーフの古本屋さんを見つけてしまい。そのおしゃれな雰囲気に抗えず入店したところ、かなり品ぞろえも良くてですね。しかもそこで以前フォロワーさんからお勧めしていただいた『かもめのジョナサン』を見つけ、迷わずお買い上げ。店主の方に「初めて来店された方ですか?」と言われたので経緯を伝えると「見つかるといいですね」と声をかけていただけてルンルンで戻っていると、なんと! 定期券が見つかるという! 奇跡だ......

なんか、人生って本当、何があるか分かりませんね。今年は特に......。いや、もうちょっと落ち着きのある生活を営みたい気持ちもありますが、楽しかったのでモーマンタイ!


読書ネッキ

って何?って話ですよね、それはそれとして。

昨日から何となく「今年読んで良かった本」の話がしたいな~と思っていたのですが、読書日記ではないよな、一年の締めくくりだし。そもそも締めくくりって言うほどしっかりした話をするつもりもなく、雑記の域を出なさそうな記事になりそう...と頭を悩ませること一瞬、気付いたら書いてた。思考より体の方が思い切りがいい。

つまり、今年読んでよかった本を部門ごとにまとめようかなってわけです。今日はとりあえず、小説部門を紹介しましょう! こちら!

・シュペルヴィエル『海に住む少女』

・ジャン・コクトー『恐るべきこどもたち』(新潮文庫からの新訳)

・ジャン・コクトー『声』

・M・ブルガーコフ『巨匠とマルガリータ』(新潮文庫からの新訳)

・モーパッサン「マドモアゼル・フィフィ」『脂肪の塊』

・デュラス『アガタ』

・ガストン・ルルー『オペラ座の怪人』

・リチャード・パック『かもめのジョナサン』

・遠藤周作『沈黙』

・小川洋子「やまびこビスケット」『人質の朗読会』

めっちゃフランス文学に触れた一年でした。お気に入り作品の中でも特に良かったのは「海に住む少女」(表題作)です。文章が綺麗すぎる。

個人的に自然あるいは事物を擬人化して表現する文章を好んでいるのですが、シュペルヴィエルはそういう比喩表現が沢山あって良い...... おそらく、元々は童話によくある「自然と人間の両者が登場人物として描かれる」要素が好きなんですよね。人間は外的自然や世界にとって全くの異邦人なのではなく、両者は繋がっている「ように見える」みたいなの。前者だとやはり必然的に文章表現の視点が「人間特有の特権的な見方」、いわば分析し、見下ろす視点になってしまうと思うんです。しかし、後者だと自然と人間、客観と主観の線引きがあいまいになる感じがして、世界との接続がより強固になる、気がする...... 

ここまで書いて気づきました。舞台の背景セットだった自然が役者として舞台に上がることで、より物語との関わりが深まるって言えばいいのか。自然も物語を動かすファクターならぬアクターってわけね。わはは。

で、「海に住む少女」はそういうやつかなの謎ポイントに刺さる作品だったっていう。感想だけじゃもったいないので、ちょっと引用しますね。


波は波のやり方で少女の前にひざまずくと、大事に大事に、少女を自分の奥深くに抱きかかえました。そのままずっと少女を抱きしめ、死の力を借りて、連れ去ってしまおうとしたのです 

シュペルヴィエル著・永田千奈訳「海に住む少女」『海に住む少女』(光文社古典新訳文庫、2006年)


めちゃくちゃ「死と乙女」(概念)じゃないですか?!?!??!?! あまりの文章に爆萌えとしか言いようがない。こんな文章がずっと続く、最高にも程があるよ~!

あらすじを紹介しようかなと思いましたが、すごく短い作品なので、そしてこの文章だけで魅力が存分に伝わる物語なので今回は伏せようと思います。

調べるとシュペルヴィエルの作品は他にも出てるみたいなので来年、卒論が落ち着いたら読みたいですね。

やっぱ、良かった本の話するの楽しすぎるよ~! 今年は特に以前から好きだった本の新訳が出てテンション爆上がりでした。新潮文庫が好きなので...... 本の材質とか、フォントがなんかお洒落じゃないですか? デザイン詳しくないので感覚の話なんですが。

明日は学術書部門を紹介したい。まあ、以前からかなりの頻度で紹介している本ばっかりなんですけどね、いいものは何度言ってもいいので~

というわけで気になった作品があったら是非読んでみてくださいね! それでは~


bottom of page