出さない神レポより出すゴミレポ!
- lepidos1989
- 7 分前
- 読了時間: 3分
こんばんは! タイトルはここ最近の私の心の支えです。出さないゴミレポより出すゴミレポ。出せば何とかなる。卒論は参加賞、全力で参加すれば何とかなる。なってくれ。
雑記です。
今年読んでよかった本
前回は小説編だったので今回は専門書・学術書系で行きますね、ではこちら!
小田部胤久・宮下規久郎著『西洋の美学・美術史』(放送大学出版会、2024年)
小田部胤久『西洋美学史』(東京大学出版会、2024年)
小田部胤久『芸術の逆説』(東京大学出版会、2001年)
小田部胤久『象徴の美学』(東京大学出版会、1995年)
将基面貴巳 著『ヨーロッパ政治思想の誕生』(名古屋大学出版会、2013年)
M・J・アドラー著 稲垣良典訳『天使とわれら』(講談社学術文庫、1997年)
ジョルジュ・バタイユ著 山本功 訳『文学と悪』(講談社学術文庫、1998年)
山内志朗著『新版 天使の記号学:小さな中世哲学入門』(岩波現代文庫、2019年)
石田隆太著『天使の哲学:中世哲学入門講義』(慶応義塾大学出版会、2025年)
秋葉剛史著『形而上学とは何か』(ちくま新書、2025年)
めっちゃ哲学だ! 美学もまあ、哲学の延長線上にあると仮定しましょう。専門じゃないのでわからないんですが......
美学に関する著作が多いのは、気まぐれに録画した放送大学の授業でどっぷり嵌まったせいです。なんなら放送大学の教科書も挙げてますね。
美学史、本当に良いんですよ。時代を追うごとにどんどん芸術が「人間の」営みとして評価されてくとこが...... ざっくり言うと、最初は芸術はただの猿真似だったのが、神の模倣になり、神に比類する営みになり、人間の内面をさらけ出す営みになるっていう。じわじわ人間の地位向上するのサイコ~!
で、しかもこれ美学「史」なので、理論がいちいち壊されていくんじゃなく、芸術軽視的な理論からそのまま芸術至上主義が生まれる過程が見られるんですよね。人間の解釈って無限大。
あとは天使系ですね。少なくとも神学では天使は肉体がない(というのが多数派)ので、つまり欲望もない。でも悪魔が元は天使だとするなら、どうして肉体的な欲望がない天使が悪に染まるのか? 言い換えるならば知性はいかにして罪を選択するのか、みたいな話があるんですよ! 萌え!
何に萌えるって、天使ってめっちゃ賢いから悪を悪として認識できるんですよね。しかも天使も本能的に善を求めるらしく。なのに悪を、悪と知っていながら選ぶんですよ、善のために!ヤバすぎ。善なる動機、理想を現実化しようとしたら悪になるんだ...... まじで理想と現実の葛藤じゃん...... 単なる理想主義者ではなく、それを現実化しようとする意味での現実主義者って良い、覚悟を感じる。
そんなこんなで哲学に触れた一年でした! 改めて出版社・著者の方には頭が上がりませんね...... 感謝!
来年読みたい本
めっちゃある...... シュペルヴィエルの『人さらい』とかジロドゥ『オンディーヌ』とか『詩人たちの自然誌』も読みて~! なんか働き始めたら本読めなくなるって話をあろうことか本屋で見かけますが、統計で見たら別にそんなことないらしいので、統計を信じます。
そのためには卒論終わらせなきゃなんですけど! 締め切りが近い、頑張ります!
そういえば全然関係ないんですが、家にブラックサンダー至福のバター味が箱で届きました。20個で1300円ぐらいだったみたいで安すぎてびっくりしました。コンビニで食べられるのでみなさんもぜひ。めっちゃ美味しいです。
それでは!
